あの、未曽有の災害から2年たった今日。
絶対に忘れられない、もちろん忘れてはいけない一年の中の今日という日に、今私ができることは何かを考えていました。
あの日の衝撃を思い出し、被災地で今もご苦労をなさりながら生活をされている方を思い浮かべながら、今私が何か少しでも、力になれることはなんなのだろうかと。
この2年のうちに現地にボランティアや旅行に行くことも僅かばかりありました。
募金にご協力させていただいた事もありました。
でもあれから2年たった今だからこそ、私だからこそ、できることは何かと考えて、一つの思いに至りました。
当社は吹けば飛ぶような小さな小さな会社です。
資本をたくさん持つ、大手の会社に比べたら塵芥のような会社です。
そんな会社だとしても、代表としてここにいる以上、私も経営者の端くれです。
その私にできることは、少しでも良い仕事をして経営を安定させながら、地域の皆様、ご縁をいただける皆様のお役に立ち、地元の商店様・企業様のお仕事が上手くいくためのお手伝いをさせていただいて、ちょっとでも日本の経済を良い方向に回していく力になること。
誰かの足を引っ張ることなく、ブレーキになることなく、良い回転をするために、ほんの少しでも力を貸せること。小さな小さな力かもしれなくても。
そんな力が集まって、日本経済を回していき、それが被災地の復興につながり、日本に東北に暮らす人たちの笑顔につながるのではないかと。
ちょっと迂遠に思えるかもしれないですが、今一番日本にいるすべての人に求められているのは「景気を良くする」という事だと思うのです。
被災地の製品を優先的に買う。それが難しい製品であればMade in Japanのものを買う。
それが難しくても日本メーカーのものを買う。
その1円が回りまわって日本の景気を動かす血流の一滴になるのですよね。
一円でも安いものを求めてネットサーフィンをすることに時間を使うなら、地元で顔の見える良い商売をしているお店から購入して、その時間はさらに生産的なことをする。
電気屋さんも、水道工事屋さんも、大工さんも、植木屋さんも、飲食店さんも、小売店さんも、そのほかのどんなご商売であろうとも、価格で勝負の大手チェーン店よりずっと良心的で信頼のおけるお仕事をしてくれるところが身近にあると思うのです。
それを見つける努力をせずに価格だけの比較で買い物をするのに、みんなが飽きてきた頃じゃないのかと思います。
「あそこに頼めば間違いないから」という安心感。その安心感が日々の生活の中で循環すれば、社会全体も少し前の日本でいつも言われていた「日本だから大丈夫」という安心感につながるのではないでしょうか。
これからはきっと、地元で顔が見える、信頼のおける商売をなさっているところに消費者が戻ってくる時代だと思います。
どんなに苦しい時でもサービスの、商品の質を落とさずに頑張っている事業者さん。
そんな方たちのお手伝いをしつつ、もちろん自分も同じように信頼していただけるべく、全力を尽くすこと。
それが今、生かさせてもらっている私の使命だと感じました。
震災から2年のこの日に誓います。
苦難のうちに残された多くの方のために。
あの日不幸にも命を落とされた方々に 合掌